【2022.4.29】感染者1万人突破!しかし国内隔離を3日に大幅短縮!?―台湾人OLに聴きました
台湾から見た今の台湾を伝えています。台湾ではここ数日、1日の感染者が1万人を超えています。しかし26日には、国内感染被疑者の隔離を10日から3日に大幅に短縮しました。真逆の施策の背景は、管理下の緩和、つまりウィズコロナの推進です。台湾人は、昨年大混乱になった750人感染の時とはまったく違って冷静です。20-30代の5人のOLに座談会形式で本音を聴いてみました。
引用:中央感染症指揮センター
彼女らの周囲で感染の疑いが出た人は二人。コロナが近くまで寄ってきたという感想です。しかし昨年の感染爆発の時とは意識が違って慌てていません。何が原因かというと、ワクチン接種が3回まで普及していること、海外のニュースを見ている、そしてオミクロンがさほど危険ではないことなどを挙げていました。
政府は年初からビジネス入国を緩和してきたので、感染急増はそれほど突然の驚きでもない様子です。むしろ政府の準備不足を指摘する声がありました。昨年の拡大時に日本では、スーパーで買いだめという報道もありましたが、現在は見られません。感染者には、役所から衛生用品や食料品のパックが無料で配達されています。街中の人出は、多少減った感じはありますがあまり普段と変わりません。
政府のウィズコロナ政策への転換はどう感じますか?と聞きました。みなさん海外の国の動向を見ていて、観光解禁やコロナの扱いが軽くなった事を知っています。そして本音としてウィズコロナは仕方ない。つまり容認ということです。では、自分が感染する不安はないのか?と聞くと、生活で注意をしているが、感染しても仕方ないと思っている、との意見が多かったのは驚きです。99.7%は発症しないという数値の影響もあるようです。
今後の見通しについて聴きました。夏には海外観光からの隔離解消か、大幅短縮となる可能性を全員が感じていました。理由は、当然政府の計画発表もありますが、4月26日から国内の隔離期間が大幅に短縮された影響が大きいようです。従来は感染の疑いがあったら、隔離10日+自主防疫7日(海外からの帰国と同じ)でしたが、27日からは、たった3日+4日です。
<参考> 台湾衛生福利部疾病管制署プレスリリース
https://www.cdc.gov.tw/Bulletin/Detail/T7IJNzwPlGdvTa1wUuXXvA?typeid=9
【日本台湾交流協会の仮訳の抜粋】
指揮センターは、26日から(濃厚接触者の)自宅隔離を3+4日に短縮することを発表するとともに、4月27日以降、既に3日以上隔離している者の隔離を解除する。
最近の感染爆発に対して、台湾人たちは意外と冷静かつ総合的に状況を見ている印象でした。
IBC董事長 大塚 順彦
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